輪島 経験豊かな歯医者さんと伺っています。開業はいつ頃されたのですか。
野津 昭和55年です。当時はまだ、医師が「治療してあげる」という風潮があったのですが、その当時から常に患者さんの立場に立ち、納得して頂いた上で治療方針を決めてきました。
輪島 どのような治療方針なのですか。
野津 初診では、痛みなどの気になる部分をまず診察し、応急処置をします。その後の再診では、検査や治療を行い、他の歯のチェックをします。この時、万が一のことを考えて、血圧の測定もします。治療する時には、患者さんの歯の状態をできるだけ具体的にお話し、分かりやすい説明をするように心掛けています。その後、歯垢や歯の汚れなどをクリーニングします。そして口の健康を保つため、三カ月から一年に一度、定期検診をお勧めしています。その際、当院の特徴なのですが、レーザーで歯槽膿漏治療を行っています。
輪島 相当なキャリアを積まれている上に、更に新しい治療法を積極的に取り入れておられるのですね。
野津 どんどん医療は進んでいますから、当然のことですよ。ですからインプラントや審美も行っていますし、笑気麻酔による治療も行います。また、最近、注目を集めているいびきのためのスリープスプリントも手掛けています。
輪島 私はご存じの通りボクシングをしていたので、歯医者さんといえば、まずマウスピースを思い浮かべるのですが……。
野津 最近はボクシングだけでなく、アイスホッケーなど様々なスポーツにマウスピースが取り入れられ、スポーツ歯学も進歩してきました。より専門的な診察が必要な場合は、提携している病院をご紹介しています。
輪島 こちらの医院のBGMは、クラシック音楽なのですね。
野津 できるだけ患者さんにリラックスして頂けるような音楽を選んでいます。私自身も楽団に所属していまして、千代田フィルハーモニーオーケストラで演奏しているのですよ。
輪島 歯だけでなく心のケアにも留意した治療をしているのですね。
野津 患者さんの不安を取り除くことはとても大切なことです。スタッフにもそういった応対を徹底させています。
そのためにも、患者さんの健康をトータルに見つめ、優しく安心な処方と、口の健康と身体全体のバランスを修復する「からだにいい歯の治療」を目指しています。そして地域のホームドクターとして、一人ひとりに合わせたフェイス・トゥ・フェイスのケアを第一に、患者さんと共に歯について考えることをモットーにしています。
輪島 守りの姿勢にならずに、日々、新しい治療や設備を取り入れる院長の考え方には、感銘を受けました。今後もますますご活躍下さい。 |
